襖紙

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吸血鬼

吸血鬼

「吸血鬼はその生涯で何度か大量の血液が必要な時期、『渇き』がある。何回あるか、またその時期がいつかは個人差があるが」

「あるが……なんだ?」

「生まれた時だけは例外。全ての吸血鬼が手当たり次第に血を貪る。それを過ぎれば、理性を保った状態で摂取できるそうだが」

「つまり……この吸血鬼は生まれたてってこと?」

 言わなくともわかることを一々確認するな、馬鹿天使が。

「だが……生まれたばかりだぞ? 吸血鬼がどんなふうにして生まれるのかは知らんが……赤子だとしたらどうやって人をこんなに襲える? それとも……親が殺して、子どもためにアジトに持って帰っているというのか? だとすると後者ではないだろう? その場で殺しているんだ、後者は」

「少し話を聞け、この馬鹿が」

 誰が吸血鬼は赤子として生まれると言った?

 探偵は顔をタコのように赤く染め、憤怒の形相で睨んでいる。まあ、それはどうでもいい。オレは構わず説明を始める。

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