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あ、危ない! どうして『うん』と返事をしそうになったんだろう? 僕は頭を横にブンブン振って、頭の中を占領しようとするモヤモヤを振り払った……眠くなったのかな?
ルナは、びっくりというよりは、面食らっているようで、青い眼をこれでもかというくらい見開いている。やっぱり、さっき、眼が赤く見えたのは幻覚……ってそれはどうでもいい。とにかく、なんとしてもルナを連れて帰らないと。
いつもなら簡単に引く僕が、ここまで食い下がるということは、これは絶対引き下がらないなと悟ったのか、ルナは溜息をつき、
「……しかたないナァ」
一番左端の、教職員用の玄関にまでいくと、手を掛けて……
「い、いぃぃぃ?」
「……じゃあ、パパっと行こうヨ、アキクン」
あっさり開いちゃった……先生の馬鹿ぁ! どうして今日に限って……!
玄関の暗がりの中から、ルナは『ホラホラ』と手招きをしている。しかたなく、僕は辺りをキョロキョロと見渡し、誰もいないことを確認して、ソロリソロリと忍び足で玄関に入る。何故かわからないけど、靴を脱いで玄関に入っても警報機は鳴らない。