警報機
ま、まさかこんなことになるなんて……これじゃあ、ああいった手前、僕も入るしかないじゃないか! しかも警報機も鳴らないんじゃ本当に参考書取ってくるしかない……それはそれでありがたいんだけど……ってそんなこと考えている場合じゃない!
僕がキョロキョロしていると、
「あ、アキクン、怖いんでしょう? そうだよね、こんなに暗かったらオバケとか出そうだし。そういう人はヤッパ帰った方が」
挑発だってのはわかってるんだけど……彼女を一人にする訳にもいかないし……エェェェイ、もうどうとでもなれ! 見付かったってこっぴどく叱られるだけだ!
「あれ? アキクン、チョット……」
覚悟を決めた僕は、ルナの手を取って、抗弁は無視してズンズン歩き出した。
だって、そうだろ……女の子にこんな真っ暗闇の学校で、先を歩かせたら、カッコつかないじゃないか……!