襖紙

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ビルスパー

ビルスパー

「え? あの後は?」

「後ッテ?」

「……いや、なんか、赤い光が、パァァ、って僕を」

「ナニ、襲うって言うノ? だったら、どうしてアキクンは今こうしてここにいるノ?」

 ハァ? という感じでルナの顔が呆れていく。この十日で、僕が幾度となく見せた顔を、逆に見せられてしまった。

「多分、あれじゃない? ええっと、消火器ついている、赤いランプのアレ」

 そう言われると……あの時の僕の位置からは、確かに火災報知機が見える位置にいたけど……でもあれは、ライトの光り方じゃなくて……そう、まるで、目みたいな反射……

「しかもその後気絶しちゃうし……ハァ、すっごく重かったヨ」

「う! ご、ごめんなさい……」

 普通逆だろう……女の子は男が背負うものだろうに……はぁ。

「あと、これでショウ? 教科書?」

 手渡されたのは、僕の苦手な国語の参考書。

「うぅぅ……重ね重ね、ご、ごめんなさい、なんか、迷惑かけっぱなしで……」

「……イヤ、実際はそうでもないんだケド……」

 うん? 深夜の学校に忍び込んだことで、さすがに少しは反省したのか? 僕を巻き込んで申し訳ないと思っているんだろうか?

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