襖紙

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アキ

アキ

「ふーん、クドウアキヒロクン、か。呼びにくいナァ」

 ……初対面でそんなことをいわれたのは、間違いなく、はじめてだ。僕はむすっとしたまま尋ねた。

「じゃ、君の名前はなんて言うんだよ?」

「ルナって呼んでよ、アキクン」

 るな? 瑠奈、とでも書くのかな? それにアキクンって?

「ところでさ、君、なんなの?」

 ……僕は、ぶしつけに、かつ単刀直入に聞いた。こう見えても、僕は風紀委員なんだ。毎朝、校門の前で遅刻者のチェックをしているから、生徒の顔の大半は覚えている。

 もちろん、全部覚えている訳じゃないけど。

「なんなのって、ナニ?」

 こちらに向かってくるルナは興味津々という具合に僕の顔を覗き込んでくる。

青い瞳が、僕をとらえる。なんか……こう、吸い込まれそうなくらい、キレイ……なんか、赤く染まった気がしないでもないけど……よくよく見れば顔も結構かわ……

……何を考えているんだ、僕は!

そうだ、今はそんな事を考えている場合じゃない!

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